ポクポク

ポクッとしてツナッ

で、ORTLIEB サドルバッグのネジはどう改造すればよいのか

サドルバッグの定番 OLTLIEB(オルトリーブ)。
防水で、特に L サイズは大容量なのでブルベや旅行の定番になっている。そしてバッグ内側に出っ張っているネジ(ナット)がいくらなんでもデカすぎて、交換する改造も定番になってる。僕も交換してみたんだけど何回か失敗してようやく安定するようになった。

当初僕はは自転車で2泊するために L サイズを買って、サドル側のアタッチメントがサイズ間で共通なので Micro も買った。普段はパンク修理道具入れの Micro を使ってて、旅行の時は L サイズに Micro を入れて持っていってる。L サイズはやっぱり重いし、両方あると滞在先に L サイズを置いて Micro だけで行動もできて便利。年末の Festive 500 でも、このまえの 乗鞍岳も滞在先では Micro だけで過ごした。

L サイズの場合は容量全体に対するネジの割合は微々たるものだけど、Micro はいくらなんでもネジのせいでめちゃくちゃ使いづらい。ネジ自体の大きさは大したことなくても、でっぱりのせいでパッキングしにくくて容量を食われてしまう。これは1本だけ低頭ネジに交換した状態、他は元のネジ。

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一度適当に交換したところ、走行中にネジがゆるんで外れてしまった。なんとか持ってたビニール袋を紐状にしてサドルにくくりつけて帰った。じわじわと緩んでくるのでワッシャのはさみ方をいろいろ試したところ、以下の形に落ち着いた。

(内側) ナット - 平ワッシャ - [内板] - [布] - [台座]- バネワッシャ - ネジ頭 (外側)

ポイントは台座とネジ頭の間にバネワッシャ(スプリングワッシャ)を挟むこと。
ワッシャがプラの台座に食いついてネジが緩んでこなくなった。10ヶ月(3000km~)増し締めしてないけど無事に固定できてる。外してみたところ、台座にくっきり跡がついていて固定力を感じる。内側の平ワッシャはとりあえずつけてるけど意味あるかは分からない、内板よりは滑らなさそうではある。

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ネジは錆びてほしくないからステンレスで、内容量のためなのだから超低頭が良い...良いのは良いけどめっちゃ高い。材質がステンレスになると値段がグッと上がって、超低頭になるとさらに上がる。これなんか4本で860円する。ステンレス超低頭小ねじ 4x12 4本 トラスや低頭のナベ頭でもまあいいのではないかと思う。ネジの頭についてはこの 頭部形状 のサイトが勉強になる。

六角だと自転車工具で留めやすくていいかも...とおもいきや、短く回しやすいものが無いのでサドルバッグの中で回すのに苦労しそうなのでやめた。ネジを内側から回すならスタビドライバーが必要になる。十分に小さいラチェットドライバーがあると良さそうだけどやや高い(1000円~)。スタビで良いと思う。もともとのネジを外すには内側からモンキーレンチでナットを固定して、外側からドライバーで回すと良い。

太さは 4mm (4M) でぴったり。長さは、内側にもワッシャをはさみたいなら 12mm, なくてもよいなら 10mm だと思う。長いほうが多少固定しやすく作業性は良い。ただ Micro を交換する場合、一番奥のネジがアタッチメントに干渉してしまう!! のでここだけネジの頭を外側にして、内側を袋ナットで固定することにした。ボルトの先端が内側に出ていると、振動によって中身がじわじわと削られてしまう。いつのまにかチューブを入れているジップロックに穴が空いていて、こりゃパンクした時に交換チューブにも穴が空いてるパターンになるな、と思って袋ナットにした。

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今現在の Micro の改造結果はこちら。

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まとめ

  • 台座側のプラスチックにバネワッシャを入れるとがっちり止まるぞ
  • 頭部は 超低頭 が良いが高い、トラスや低頭(ナベ)でも良いかも
  • 内側からネジを回すのは難しいからスタビドライバー(安い)かラチェットドライバー(高い)を買おう
  • ネジの長さは 10mm か 12mm、太さは 4mm (4M) がよい

策を弄せず、ロックタイト塗ったらいいんじゃないでしょうか。

オルトリーブのサドルバッグ、最近どこも在庫切れでそろそろ刷新されるんじゃないか... という気がする。