ポクポク

ポクッとしてツナッ

モチャレラ

今日はチーズについてです。

チーズ、特にいままで注意を払ってこなくて、臭いとかカビとか穴が開いてるとか温めるとのび〜る程度の区別しかしてなかった。

イタリアについて最初の朝食の、この上の方にある白いコロコロにご注目ください。

拡大すると次のようになります。

この白くてぽてっとした弾力のあるかたまりが、モッツァレラチーズというもので、大変おいしゅうございました。日本で同様の感触の白いかたまりを食べたことは今までにもありまして、その際には、味のしないかたまりだなあという感想を持っておりました。しかしイタリアで食べたこれは同じものなんでしょうけど全く違って、ぷりぷりした食感に乳のうまみ、ほどよい塩気がありたいへん素晴らしいものでございました。

あんまりにもうまいから、何度も食べました。

カプレーゼです。

カプレーゼです。

こちらはピッツァフリッタといいまして、ピザを半分に折って揚げるというカロリーを食べる感じの料理です。

こちらの料理にもスモークしたモッチャレラが内包されております。

カプレーゼです。

カプレーゼです。

マルゲリータです。もちゃれらが乗っています。

モッチャレラチーズ単体で前菜になります。


あんまりにもモチャレラが気に入ってしまって、滞在中なんどもモチャレラを食べてしまった。モチャレラチーズは、長期保存に向きません。塩水に浮かせて保存する必要があり、なるべく早く食べるのが良い感じです。街角では剥き身の牡蠣が入っているような水袋に詰めて売られていたり、お土産用として塩水を張った容器に詰められ売られています。


そもそもチーズという食べ物は、優れた栄養価を持つものの保存の効かない動物の乳を、保存が効く形にしようという試行の末に生まれた食べ物であります。なのに保存が効かないモッチャレラ。矛盾を抱えながらその存在が許されるだけでなく、確固としたチーズとしての地位を築くということは、つまり圧倒的にただ美味いということでしょう。

ああ、モッチャレラチーズ、その本場であるカンパニア州ではこんなに簡単にどこでもユビキタスに食べられるのに、日本に帰ったら滅多に食べることはできません。ローマを経由する帰りのフィウミチーノ空港での40分ほどの時間で、あと1度モッチャレラを食べたいと思いました。

あまり時間もありませんので、特に期待せずモチャレラがたくさん入ってる食べ物としてこちらのサラダを購入いたしました。

陳列も適当で、商業っぽい感じのフードコートだし、チーズさえ乗ってればいいとあまり期待をせず購入したのですが、これが大変おいしゅうございました。

こちらの小さな子瓶、左からオリーブオイルと、酢とオリーブオイルのドレッシングです。先ほどの野菜とチーズを盛った山に、オリーブオイルと酢と塩をかけて食べろという単純な感じです。なのにめちゃくちゃうまくて、もう毎朝これでいいや痩せそうだしという気持ちになりました。

下の皿は、食せるパリパリでできていて、これもまた素朴な味わいながら、底まで垂れたオリーブオイルや酢で風味が加えられ、とてもうまかった。食べ物、だいたい雰囲気とか期待とかが味に占める割合が大きくて、全く期待していないのにうまいというのはなかなかすごい。最後にすばらしい食体験でイタリアを発ちました。



日本に帰ってからも、モチャレラチーズが食べたくて、モチャレラを夢に見る毎日です。あと、帰ってこない猫の夢も見ます。とにかくモチャレラが食べたくて、とりあえずモチャレラと書いてるチーズを購入したものの、全然違うチーズで、悲しみに暮れる毎日です。
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こうなったら自らの手でモチャレラをつくるしかないと思い調べたところ、レンネットという酵素さえ買えば家で作成できるみたいです。

このレンネットは末端価格800円/gの粉で、1gで約50リットルの牛乳をモチャレラ化できるそうです。すごすぎるやすすぎる。そんなに安いなら何本でも買ってやるわいと思ったら、つくる手順が死ぬほど面倒で、殺菌やら温度管理やら80度のお湯の中で揉むとか絶望的な感じで、ひとまず棚上げしてこちらを購入しました。

世界のチーズ専門店 [オーダーチーズ・ドットコム]世界のチーズを豊富に取り扱っています。

6/15まで発送されないのでやきもきしておりますが、大変楽しみです。送料込めたら4300円ぐらいになって、ハズレだったらかなりつらい気持ちになるでしょうが、これからもモチャレラを食べたい一心藁をも掴む思いで金を払っていくことでしょう。


サラダも家で再現しようとしたら、全然別物になったけど、野菜にオリーブオイルと酢と塩をかけたらだいたい美味いみたいなのが分かったのでよかった。
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